遺骨処分の方法についての方法や法律、不要な場合は?

遺骨処分という言葉、少し前なら嫌悪感をあらわにされたかもしれません。

しかし現実問題として、遺骨処分に悩んでる人は沢山います。

毎年公表される電車の忘れ物の中に、遺骨という遺失物が保管されているというニュースも度々聞くようになりました。

遺骨を処分したい人には、それぞれの事情がある事は推察できます。

そうした事情を考慮した上で、遺骨処分の方法を紹介します。

遺骨処分の方法について

遺骨処分の一番の方法は、墓地を購入し墓石を建て納骨することです。

しかしそうした普通の流れを、ここでは想定していません。

遺骨処分に経費をかけたくない、或いは掛けられない人もいると考えて、遺骨を処分する方法を紹介します。

遺骨処分の方法

  • 散骨する
  • 格安の納骨堂を利用する
  • 合祀墓タイプの樹木葬を利用する
  • 迎骨などのNPOに相談する

散骨する

散骨には全てを自分で行う方法から、専門の業者に委託する方法など様々です。

散骨について紹介した記事を参考にしてください。

自分で全て行う場合は、遺骨を2mm以下の粉骨にする必要があります。

粉骨した遺骨は、許可を得た場所に散骨することができます。

しかし、これは体力的にも辛いですが、メンタル的にもダメージを受ける事があります。

粉骨だけを業者に任せて、散骨を自分で行う方法。

粉骨をした遺骨をもって、業者が主催する合同で行う散骨に参加する方法。

粉骨から散骨まで、全てを業者に委託する方法。

粉骨を業者に任せて、散骨は船などをチャーターして自分で行う方法などがあります。

納骨堂を利用する

他人の遺骨と一緒でも問題ないという事であれば、合祀墓タイプの納骨堂を利用するとかなり経費が抑えられます。

納骨堂を管理する寺院などが、最低限の供養はしてくれるので安心です。

納骨堂の詳細は、こちらの記事を参考にしてください

樹木葬を利用する

公営墓地などで広がりを見せている樹木葬の多くは、1本の木の周りに沢山の遺骨を納める形が多いようです。

こうした場所であれば、やはり経費を抑えることができます。

樹木葬についての詳細は、こちらを参考にしてください。

NPOに相談する

家まで遺骨を受取に来てくれて、きちんと埋葬し供養してくれる迎骨という活動をしているNPO法人があります。

また代行散骨を相談できるNPO法人もあります。

自己責任ではありますが、こうした団体に相談してみるのも方法の一つではないでしょうか。

遺骨の処分に対する法律

遺骨はそのまま廃棄することは出来ません。

誰かがそれを見つけてしまうと、事件として扱われる可能性が高いからです。

そうならないよう、遺骨の処分には二つの法律が関わってきます。

  • 遺骨遺棄罪
  • 墓地、埋葬等に関する法律

遺骨遺棄罪とは

刑法190条
「死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、3年以下の懲役に処する。」

つまり遺骨は遺体と同列で取り扱われるのです。

何らかの理由で死体を山中に遺棄した場合、罪になるのは当然ですが、遺骨を遺棄しても同じように罪になりますので注意しましょう。

墓地、埋葬等に関する法律とは

墓地、埋葬等に関する法律第14条
「埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行つてはならない。」

これを見て、散骨はダメなのかと疑問に思う人もいるかもしれません。

この墓埋法は、あくまでも墓地以外の場所に埋めてはいけないというものです。

散骨は埋めるという行為がないため、法律には抵触しません。

この法律が施行されたのは昭和23年でした。

まだ散骨という概念が無かった時代に作られたものです。

しかし今後散骨が増えトラブルが起きると、新たに改定される事も考えれます。

遺骨はデリケートな問題を含みますから、周囲への配慮は怠らないようにしたいものです。

遺骨が不要な場合どうするか

火葬後の遺骨を引き取りたくないという事情がある人もいるかもしれません。

そんな場合、どうしたら良いのか調べてみました。

火葬場に供養塔がある場合は引き取って貰える可能性がある

身元不明や身寄りのない人の遺骨を埋葬するため、供養塔を持つ火葬場があります。

全ての自治体にあるわけではありませんが、相談して引き取って貰ったという例が散見できます。

関東では全骨を遺族が引き取るのが決まりですが、関西では遺骨を一部だけを持ち帰るのが普通です。

元々残った遺骨や遺灰は契約した寺院などに埋葬されるので、全骨埋葬をお願いしてみるという方法もあります。

いずれにしても、火葬場単位でのルールがありますから、事前の相談が必要です。

火葬場で遺骨を処分してもらう時の注意点

火葬場に遺骨の全処分をお願いすると、「焼き切り」という方法が取られます。

通常より高温で時間をかけて遺体を焼き、遺骨の容積をより小さなものにする方法です。

これには通常より費用が加算される場合があります。

相談の際は、こうした費用も最初に確認しておきましょう。

無縁仏の遺骨の処理

無縁仏の遺骨は自治体の火葬場で再火葬し、業者に任せるのが一番安心です。

まずは役所に火葬許可証の申請をします。

通常の流れではありませんが、事情を話し、項目の多くを不詳として許可を得ます。

埋葬遺骨の再火葬は、1体あたり2000円~3000円程度が相場です。

再火葬(または火葬)された遺骨は、火葬場に任せて処理してもらうことができます。

ペットの遺骨について

ペットの遺骨は、どこに埋葬や散骨をしても法的な問題はありません。

実質的には、ペットの遺骨は産業廃棄物として扱われます。

最近はペットと一緒にお墓に入りたいという飼い主さんも増えました。

ペット専用の霊園も、あちこちで見かけるようになりました。

墓地の規定でペットは一緒に埋葬できないとする場所が多く、その場合は規定を順守する必要があります。

産業廃棄物という言葉に憤りを感じる飼い主さんも多いでしょうが、そうした扱いだからこそ飼い主さんの希望に沿った埋葬ができるというのも事実です。

遺骨処分についてまとめ

遺骨の処分について、悩み解決のお役に立てたでしょうか。

今回調べた遺骨処分について、まとめてみます。

  • 遺骨の処分は散骨か合祀墓が適当
  • 遺骨に関連する二つの法律に注意
  • 遺骨が不要の場合は火葬場に相談してみる
  • 無縁仏の遺骨は再火葬し火葬場に任せる
  • ペットの遺骨は飼い主さんの希望に即した形でも法的な問題はない

これからは益々遺骨に関連した問題が増えてくるのかもしれません。

今は特に関係ないという人も、知識の一つとして遺骨処分の方法を頭の片隅に置いておかれる事をお勧めします。