危篤や死亡の連絡(訃報)方法について

大切な人の「危篤」や「死亡」という現実を前にすれば、

精神的な衝撃を受けるのは当然です。

しかし、動揺の中にあっても、家族にはしなければならないことがいくつもあります。

中でも急を要するのが「危篤」や「死亡」の連絡をしかるべき人に伝えることです。

ただし、このような悲しい知らせは、連絡を受けた側にも精神的ダメージを与えるので、

誰にどこまで伝えるかを短時間のうちに判断するのは意外と難しいものです。

また、どのように伝えるかといった表現や手段も、

慣れない場面ゆえに悩んでしまいますよね。

ここでは、危篤や死亡の連絡をする際に、

相手によって適切な対応をするためのポイントや具体例について紹介しています。

危篤の連絡

危篤」とは“患者の意識がなく、快復も望めず、いつ死亡してもおかしくない状態”と

医師が診断した容体のことです。

入院している場合は緊急連絡先を伝えていますから、

危篤に陥るとすぐに電話連絡があります。

一方、病院以外で危篤に陥った場合も、通常は救急車などで病院に運ばれますから、

手当てなどの処置をする一方で、所持品などから自宅や家族を割り出し、

危篤の連絡を行います。

前者は何らかの病気やケガで入院していたわけですから、

すでに余命宣告を受けていたり、容体が急変する可能性を考慮していたりなど、

家族も心の準備をしていることもあるでしょう。

しかし、後者の場合は突然の命の危機を知らされることとなり、

連絡を受けた側は頭が真っ白になって、

どう対応すればよいかわからなくなることも少なくありません。

 
危篤の連絡が来た場合、するべきことはいくつかありますが、

中でも最優先で行わなければならないのが「看取ってほしい人への危篤の連絡」です。

誰にどのように伝えれば良いのか、詳しく見ていきましょう。

連絡するタイミング

危篤は“いつ亡くなってもおかしくない”という危険な状態ですから、

病院からの第一報を受けた人は、

本人がそばにいてほしいと望む人にすぐに危篤の連絡を入れましょう。

まず、同居している家族、

患者本人の直系にあたる親・子と兄弟姉妹などへは連絡を入れます

連絡する相手が多い場合は、手分けした方が良いでしょう。

今は携帯電話も普及していますから、

危篤の連絡を受けた家族は、まず病院へ向かうことを優先し、

その途中の駅やタクシーなどの車中から連絡しても良いと思います。

ただし、気が動転していますから、

安全や周囲の迷惑にはならないよう、くれぐれも注意しましょう。

 
なお、危篤の連絡をするときは、時間帯を気にする必要はありません

場合によっては一分一秒を争うこともありますから、

深夜・早朝であってもすぐに電話で知らせましょう

 
病院に到着すると、担当の医師から容体についての説明を受けます。

まだ到着していない人に後で説明する必要がありますから、

患者本人がいつからどのような状態にあるのか、

メモを取るなどして聞くと良いでしょう。

連絡する相手によっては、

医師の説明を受けて状況が把握できた段階で電話しても良いと思います。

伝えるべき人とは?

危篤を伝えるべき人は、「患者本人が臨終に立ち会ってほしいと願う人」です。

これに該当するのは血縁の深い人が一般的かもしれませんが、

中には会いたくなかったり

疎遠になっていても会いたかったりする人がいる場合もありますよね。

一方で、血縁関係でなくてもごく親しくしていた友人・知人がいることもあります。

このように本人の心中を考慮しながら、次の範囲で連絡をしていくと良いと思います。

危篤を急ぎ連絡するべき人
 

  1. 同居の家族
  2. 三親等以内の親族
    一親等:父母、配偶者の父母、子
    二親等:祖父母、兄弟姉妹、孫、配偶者の祖父母・兄弟姉妹
    三親等:おじ・おば、甥・姪、ひ孫
  3. 親しい友人、知人

危篤の連絡をする人の判断は、血縁や組織上の関りではなく、

本人との実際の関係性についてよく知っている人がした方がよいでしょう。

 
ただし、あまりの大人数で駆け付けると、病院に迷惑を掛けることになります。

兄弟姉妹と孫を除く「二親等以上の親族」や「友人・知人」は状況を見て判断し、

「ぜひ駆けつけてもらいたい」という人に絞って連絡するのが良いと思います。

伝える方法

危篤の知らせは緊急の連絡となるので、基本的に電話で行います。

病院へ向かう途中で、あるいは病院に着いてから連絡することになりますので、

携帯電話があれば使用可能な場所に移動して連絡を取りましょう。

病院の中には公衆電話が設置されている所も多いので、

テレフォンカードや小銭を利用する方法もあります。

自宅以外から行う場合は必要な連絡先のデータやメモを忘れないようにしてください。

 
危篤の連絡は短時間に複数の相手へ伝える必要があります。

また、相手が自分の知り合いとは限りません。

内容は次のようにまとめておき、段取り良く伝えていきましょう。

危篤を知らせる際のポイント

  • 電話をかけている自分の説明(名乗る)
  • 危篤になっている人の氏名と自分との関係
  • 容体の説明(病名や状態など)
  • 用件(いつまでにどうしてほしいのか)
  • 来てほしい場所(自宅や病院名・病棟・病室、電話番号、最寄り駅など)

これを踏まえて、次の例のように連絡するとスムーズです。

先方も危篤と聞けば動転するかもしれませんから、

まずは自分自身ができるだけ落ち着いて、ゆっくり伝えるようにしましょう。

危篤の連絡の例① 親戚・知人など

突然お電話して申し訳ありません(朝早くに申し訳ありません)。
〇〇の長男 ◇◇と申します。母の〇〇が先ほど危篤となりました。
主治医の話では、もう危ないとのことです。
××駅近くの△△病院に入院しているのですが、一目会っていただければと思いまして、ご連絡させて頂きました。
△病棟△号室におります。
私の連絡先はxxx-xxxx-xxxx(携帯電話番号など)ですので、何かあればご連絡下さい。
よろしくお願い致します。

相手につながらない場合、電話口の人に伝言を頼むか、

留守番電話サービスが利用できるならメッセージを残しましょう。

なお、危篤の連絡をしても、

その人が駆けつけてくれるかどうかは確認しないのがマナーです。

 
また、気づいてくれる時間帯や相手なら、

まずはメールやFAXで一斉に危篤の連絡を入れておき、

優先順位の高い人から重ねて電話もしていくのも良いと思います。

内容は上記と同じで問題ありませんが、

後ほど電話をする旨などを添えておくと良いでしょう。

なお、メールやFAXは短時間に処理できるものの、

先方が内容を確認してくれたかどうかはわからないこともあります。

メールやFAXは“ひとまず”の手段として活用し、必ず電話もすることが大切です。

 
さらに、本人が会社や学校などに所属している場合は、

駆けつけてもらう必要はありませんが、連絡した方が良いでしょう。

深夜や早朝は不在ですので、

連絡の取れる時間帯を見計らって一報を入れておきましょう。

危篤の連絡の例② 会社・学校など

『お世話になっております。○○の妻(母)です。
実は○○が昨夜、突然倒れて危篤となりました。
医師の話では、もって1日とのことです。
いろいろとご迷惑をお掛けし申し訳ありませんが、取り急ぎご連絡させて頂きました。
また状況をみてご連絡申し上げますので、よろしくお願いいたします。』

 
また、危篤に駆け付けるために会社や学校を休む場合も、

きちんと連絡を入れておきましょう

忌引きとはなりませんが、

身内を看取るという正当な理由があっての休みだと伝えることは必要だと思います。

ただし、危篤状態が長引けば同僚に迷惑をかけたり、

出席日数などの問題が生じたりしますので、注意しましょう。

連絡を控えた方が良い場合

一方で、危篤の連絡をしない方が良い場合もあります。

例えば、

  • 精神的ダメージの影響が大きいと思われる人
    高齢者・闘病中の人・妊婦・産後まもない人など
  • 遠方の人


 
などです。

高齢者や闘病中の人にとっては、親しい人が死に瀕しているという悲しみに加えて、

“明日は我が身”という思いを抱くかもしれません。

精神的なダメージが体調や病状に影響することも考えられます。

同様に精神的に不安定な時期にある産前産後の女性にも、

伝える・伝えないは慎重に判断した方が良いでしょう。

特に妊婦は精神的ストレスによって流産・早産となる可能性もゼロではありませんので、

注意してください。

もちろん、臨終を迎えれば連絡をしないわけにはいかないと思いますので、

伝えるタイミングや伝え方を配慮すれば、

危篤のうちに知らせた方が良いケースもあると思います。

あくまでも相手の状況と患者本人との関係性を考えて判断するようにしましょう。

難しい場合は当事者の家族に連絡を入れて、

状況を見極めてもらっても良いかもしれません

 
また、判断に悩むのが遠方に住んでいる近親者です。

核家族化が進む現在では、親兄弟とも遠く離れて住んでいるケースも少なくありません。

片道数時間かかる距離にいる人は、

すぐに病院へ向かっても間に合わない可能性は高くなります。

ですが、それでも間に合う可能性にかけて駆けつけたいというのが家族でしょう。

一概にはいえませんが、

祖父母・親・兄弟姉妹・孫のような直接的な血のつながりがある人には連絡を入れ、

先方の判断に委ねるのが良いのではないでしょうか?

なお、遠方から呼び寄せた場合には、

交通費や宿泊費などを呼んだ側が負担することもあります

死に瀕していることは間違いなくても、

危篤状態が1日なのか、数週間続くのかは医師でも判断できません

現実的にはこういった事情を考慮する必要があることも、知っておきましょう。

死亡の連絡(訃報)

死亡の場合、自宅で亡くなったケースを除けば、病院や警察から連絡が入ります。

連絡を受けた人はかなり動揺すると思いますが、

まず先方の話をよく聞き、どこへ行けばよいのか確認しましょう。

入院中だった場合は入院先の病院に向かえば良いのですが、

外出先での事故などの場合は

運び込まれた病院や警察などの名称と場所をきちんと確認しておかないとなりません。

できるだけメモを取るなどして間違いのないように対応します。

そして速やかに故人の元へ向かう準備を整えましょう

なお、自宅で死亡していた場合も病院か警察嘱託の医師による診断が必要ですので、

まずは119番か110番に電話します。

病院や自宅での臨終時の対応や手続きについては、こちらの記事をご覧ください。
病院での臨終における手続きの流れ 自宅での臨終における手続き、安置について

連絡するタイミング

死亡の連絡は伝えるべき人によって次の3段階に分けて行うのが現実的です。

連絡するタイミング
 

  1. 第一段階亡くなった直後に連絡する)
    すぐに来てほしい人
  2. 第二段階式の概要が決まった段階で連絡する)
    通夜、葬儀・告別式に参列してほしい人
  3. 第三段階葬儀全般が終了した段階で連絡する)
    亡くなったことを告げるだけでよい人や場合

亡くなった人の元に駆け付けたいという思いは、

故人と近い関係であればあるほど強いので、直ちに連絡を取りましょう

亡くなった当日には仮通夜を行いますから、

そこに来てもらっても良いかもしれません。

しかし、死亡直後に連絡をするべき相手とは、

心情的な面だけでなく現実的な面も考慮する必要があります

人が亡くなると、その時点から病院、行政、葬儀など

様々な手続きを行わなければなりません。

これを一人で判断しながら行うのは困難ですし、

勝手に決めると身内のトラブルにもなりかねませんから、

故人との実際の交流が少なかったとしても、

相談すべき相手にはすぐに連絡する必要があるのです。

特に葬儀に関しては早ければ翌日には通夜を執り行うことになりますから、

葬儀の規模・スタイル・予算など、すぐにでも話を詰めていかなければなりません。

これらを相談する人にはできるだけ早く連絡を取るようにしましょう。

仮通夜から葬儀・告別式までの流れはこちらの記事で触れていますので、ご参照下さい。
仏式の通夜の流れとは?時期や準備、会食について
★★リンク №26 仏式の葬儀・告別式の流れとは?時期ややることまとめ

 
それ以外の人は、一般弔問客として参列してもらうようにし、

第二段階として葬儀全般の日程が決まってから連絡をする方が良いでしょう。

ただし、亡くなった日が年末年始だったり火葬場が混み合っていたりすると、

葬儀の日程をすぐに決められないケースもあります。

こういった場合は、まず死亡の連絡を第一報として伝えておき、

日程が決まってから改めて案内することをおすすめします。

 
また、参列してもらうほどの関係ではないという人や、

状況により知らせる時期を遅らせる人などに対しては、

第三段階として葬儀一切が終了した後に連絡します。

タイミングとしては初七日あたりが適切ですが、

年末が近い時期であれば少々タイミングをずらして「喪中欠礼」の挨拶とともに

連絡しても良いでしょう。

伝えるべき人とは?

危篤の連絡と異なり、訃報は広く全員に告知するのが基本です。

訃報の連絡がないと、相手が疎外感を持ったり、

今までの付き合いを否定されたような気持ちにさせたりしてしまうこともあり得ます。

余程の事情がない限り、訃報は血縁・交友関係に広く知らせることをおすすめします。

ただし、全員一斉に知らせるのではなく、

前項で示した『三段階』に沿って適切な時期に連絡するのが良いでしょう。

一般的な例をあげるとすると、次のようになります。

連絡する人の例
 

  1. 第一段階(亡くなった直後に連絡する)
    家族・親族・親戚(配偶者、父母、子、兄弟姉妹、孫など)
    ごく親しい友人
    宗教関係(菩提寺など)
  2. 第二段階(式の概要が決まった段階で連絡する)
    付き合いの少ない親戚
    友人・知人
    故人や家族の会社・学校関係者
    近所・自治会・町内会など
  3. 第三段階(葬儀全般が終了し段階で連絡する)
    頻繁に連絡を取っていなかった故人や家族の友人・知人
    弔問を辞退した場合など

ただし、どの段階で連絡するかを考えるにあたっては、

次の点にも気を付けて決めるようにしましょう。

連絡するかどうかの判断ポイント

  • 故人の遺志
  • 故人や遺族との関係性・付き合いの深さ
  • 葬儀の規模
  • ※ 連絡する人数が多い場合は方法も考える

葬儀社が決まっていればスタッフに相談してみるのも良いでしょう。

伝える方法

死亡の連絡(訃報)は、急いで伝える必要があるものばかりとは限りません

連絡手段としては、


電話
メール・FAX
手紙
新聞・広報・掲示板など

が一般的には用いられていますが、

それぞれにメリット・デメリットがあるため、方法を選択するにも注意が必要です。

また、電話やメールなどで連絡が取れないが、手紙では間に合わない…というケースでは

電報」を用いるという方法もあります。

電報は祝電や弔電以外ではあまり活用されなくなりましたが、

直接相手を訪ねてメッセージを伝えてもらえるため確実性が高く

留守でも不在票・再配達などの対応をしてもらえる安心感もあります。

電報の手配方法についてはこちらの記事で触れていますので、ご参考ください。

弔電のマナーとは?文例や宛名、送り方について

 
なお、突然の悲しい知らせを聞いた先方が取り乱す可能性も十分考えられます。

もちろん連絡する側も平常心ではないと思いますので、あらかじめ要点をまとめておき、

できるだけ落ち着いて伝えるよう心がけることも大切です。

何を使ってどのように連絡すればよいのか、例を交えて見ていきましょう。

訃報をすぐに知らせたい人への連絡(第一段階)

連絡方法と内容

    【連絡方法】電話

  • 亡くなった人の名前
  • 来てもらいたい場所(病院、警察、自宅など)
  • 亡くなった人と自分との関係・連絡先

急いで死亡の連絡をしたい人には電話を使うのが原則です。

相手に直接つながらない場合は、

電話口の人に伝言を頼む・留守番電話にメッセージを残すなどして対応しましょう。

身内などへは夜中であっても死亡後すぐに連絡する方が良いでしょう。

伝える内容は、誰が亡くなったのか、どこに来てほしいのかなど要点のみにし、

併せて自分の携帯電話番号も伝えておくと安心です。

電話の例

夜分遅くに失礼します。
○○の息子の△△です。先ほど入院先の病院にて、父が肺炎のため息を引き取りました。
昼までには引き取りますので、父の自宅へお越しいただけませんか?
私の連絡先はXXX-XXXX-XXXXですので、何かあればご連絡ください。
宜しくお願いいたします。

また、電話がつながらない場合は、

メールやFAXなどで先に用件を伝えておき、再度電話するのが確実です。

仮連絡の例(メール・FAXなど)

先ほど、父○○が肺炎のため息を引き取りました。
改めてお電話致しますが、ひとまずメール(またはFAX)にてご連絡させて頂きます。
○○長男 △△より(連絡先 XXX-XXXX-XXXX)

参列してほしい人への連絡(第二段階)

連絡方法と内容

    【連絡方法】電話・メール・FAXなど

  • 亡くなった人の名前、日時、死因など
  • 通夜、葬儀・告別式の日時・場所・形式
  • 亡くなった人と自分との関係・連絡先
  • 喪主の氏名

この段階で連絡する人には、式の日時と場所が決まってから行います。

何も決まっていない状態で知らせても相手だって予定を立てられませんし、

連絡する側も再度電話しなければなりませんから、

混乱を避けるためにも決定してからが良いでしょう。

通夜または葬儀・告別式のどちらに参列するかは先方次第なので、

最も早い通夜に間に合うように連絡することが必要です。

伝達手段として一般的な電話は一方的とならないため丁寧な印象がありますが、

一人ずつなので時間と手間がかかります。

他方、メールやFAXなどは一方的な連絡なので失礼と受け取る人もおり、

特に新しい連絡手段であるメールは年配の人には馴染みが薄く、

利用していない可能性もありますが、一瞬で複数に伝達できるメリットがあります。

しかし、通夜は死亡の翌日に行われることもありますから迅速な対応が求められるので、

連絡する人数や相手によって効率的な方法を選択することも重要といえるでしょう。

例えば、礼節を重んじた方が良い相手やメールなどに不慣れな年配者には電話で、

気心の知れた友人や若い世代の人にはメールなどで…と、

使い分けることをおすすめします。

電話の例

○○○○の妻△△です。
夫が心筋梗塞で倒れ、搬送先の病院で明け方に亡くなりました。
つきましては、通夜を×日×時から、葬儀・告別式は◇日◇時から、どちらも○○斎場で仏式にて行うこととなりましたので、ご連絡させて頂きます。
喪主は私ですので、何かありましたらXXX-XXXX-XXXXまでご連絡ください。
どうぞよろしくお願いいたします。
メールなどの例

夫○○○○が心筋梗塞で倒れ、搬送先の病院で明け方に亡くなりましたので、ご連絡申し上げます。
なお、葬儀は次のように仏式にて行うこととなりました。
通夜:×日×時より
葬儀・告別式:◇日◇時より
会場:○○斎場(住所、電話番号)
喪主:△△△△(連絡先XXX-XXXX-XXXX)
生前のご厚誼に感謝しますと共に、メールでのご連絡となりましたことをお詫び申し上げます。
○○妻 △△△△より

なお、どの方法にしても訃報は先方に直接連絡するのが基本です。

しかし、連絡する相手が多い場合には時間との兼ね合いもありますので、

信頼できる人や代表者などに伝言をお願いした方が良い場合もあります

特に会社関係、所属するサークルなどの場合は伝達をお願いした方が良いでしょう。

ただし、そこから先の連絡は頼んだ相手任せになってしまうため、

万が一、その団体内に知らせたくない人がいる場合は、

その旨をきちんと伝えておかないと連絡がいってしまうこともありますから、

注意しましょう。

また、故人が在職中の場合は、家族が電話で会社へも直接連絡しておきましょう。

故人が在職中たった会社への連絡例

お世話になっております。営業部○○○○の妻 △△です。
本日明け方、主人が心筋梗塞のため亡くなりました。
つきましては、通夜を×日×時から、葬儀・告別式は◇日◇時から、どちらも○○斎場で仏式にて行うこととなりました。
お手数をお掛けしますが、関係部署の皆様にお伝えいただけますでしょうか?
なお、喪主は私△△が務めますので、何かございましたらXXX-XXXX-XXXXまでご連絡ください。

弔問辞退をする場合

最近では葬儀の規模が縮小傾向にあり、

“身内だけで静かに送りたい”“葬儀自体を行わない”という人が増えています。

このような葬儀スタイルは「家族葬」や「直葬」といい、

一般弔問客の参列は辞退することになります。

しかし、訃報の連絡は関係者全員にするのが原則ですから、

訃報と共に参列辞退の旨を先方に伝えなければなりません

故人や遺族の希望で辞退するわけですから、

丁寧な表現を心掛け、失礼のないように伝えましょう

弔問辞退の例

○○○○の長男 △△です。
かねてより入院しておりました父ですが、昨夜、病院で息を引き取りました。
父の遺志により、葬儀は身内のみで執り行いたいと思います。
大変勝手ではございますが、ご会葬・ご厚志は辞退させて頂きますので、ご容赦賜りたくお願い申し上げます。

なお、文中の「ご会葬」は参列すること

「ご厚志」は香典・供物・供花のことを指すので、

この例文の場合は、

参列・香典・供物・供花のいずれも辞退する(受け取らない)という意味になります。

もし、参列はしてもらいたいが香典・供物・供花は辞退したい場合は「ご厚志辞退」、

参列・香典のみで供物・供花は辞退という場合は「御供物・御供花辞退」とすれば、

先方に意思を伝えることができます。

なお、「家族葬」「直葬」などの葬儀スタイルについては、こちらで紹介しています。
葬儀の形式、費用は?一般葬や家族葬、密葬など

後日、訃報を伝えたい場合(第三段階)

故人や遺族との交流があまり深くなかった人は葬儀に参列する可能性が低いため、

急いで連絡をする必要はありませんね。

また、「家族葬」や「直葬」など一般弔問客を招かずに行う葬儀スタイルの場合は、

訃報の連絡をしないで執り行うこともあります。

いずれの場合も葬儀一切が無事に終了した初七日当たりのタイミングで、

手紙(死亡通知状)にて死亡の連絡を行うと良いでしょう。

死亡通知状の例

父 ○○○儀 天寿を全うし、去る○月○日〇〇歳の生涯を閉じました。
本来なら早速お知らせすべきところでございましたが、ご通知が遅れました事を深くお詫び申し上げます。
なお、葬儀は×月×日身内のみにて相済ませました。
ここに生前のご厚誼を深謝し謹んでご通知申し上げます。

こういった書状は毛筆を用いたころの習慣が影響して、句読点を使わず表記しましたが、

読みにくいので現在では用いることも増えています。

また、前述の通り、年末が近い場合は初七日のタイミングより遅くなっても、

「喪中欠礼」の挨拶状と兼ねて訃報の連絡をしても問題ありません。

訃報を多数の人に伝えたいとき

一般的な規模の葬儀の場合、大変であっても手分けして連絡すれば

訃報を伝えることができます。

しかし、故人が幅広い交友関係を持っていたり、

社会的地位や知名度が高かったりすると、

連絡先を知らない多数の人に対して訃報を知らせる必要があり、

電話やメールなどでは不可能となります。

こういったケースで用いられるのが、新聞や広報・掲示板などを使う方法です。

最もよく目にするのが新聞の死亡広告ですが、

これらの手配は遺族ではなく葬儀社に依頼するのが一般的です。

また、地方によっては地域の掲示板を利用して訃報を伝えるケースもあります。

この場合は遺族が町内会や自治会などに連絡して手配すると良いでしょう。

 
なお、掲載内容は目的によって変わります。

通夜・葬儀・告別式の日時や場所を伝えたいときはその詳細を、

死亡の連絡のみで良い場合はすでに葬儀が執り行われたことを添えて

告知するようにしましょう。

その他の死亡連絡

死亡の連絡には、生前の交流に感謝したり弔問を受けたりする目的以外に、

いわば事務的な伝達事項としての役割もあります。

ここではそういった事例を取り上げていきましょう。

会社・学校への連絡

身内が亡くなった場合、家族は葬儀などに出席しなければなりませんね。

場合によっては喪主を務めなければならないこともあり、

葬儀終了後も様々な手続きなどで役所や銀行などへの対応が必要になることもあります。

このようなときは、勤務先や学校などへ欠勤・欠席の届出が必要になります。

多くの企業・学校には忌引き制度があるため、

通常の休みとは異なる扱いにしてくれることが多いので利用することをおすすめします。

始業時間になったらすぐに連絡を入れるようにしましょう。

菩提寺への連絡

先祖代々のお墓がある寺を「菩提寺」といいます。

菩提寺がある場合はそこにある墓に入るのが一般的ですから、

葬儀一切もそこの住職にお願いすることがほとんどです。

会場として本堂などを使わせてもらうこともあるので、

臨終を迎えた段階でできるだけ早く連絡を取るようにしましょう。

併せて、葬儀のお願いをし、僧侶や寺の都合なども聞いておくと安心です。

詳細は葬儀社と打ち合わせた後でも良いでしょう。

中には、菩提寺で葬儀を行わないと納骨できないケースもありますので、

例え遠方であっても連絡を入れ、相談することをおすすめします。

神道・キリスト教の信者の場合

危篤・死亡時の連絡は、宗教に限らず概要は同じですが、

注意すべき点もいくつかあります。

ここでは、仏教以外の主な宗教「神道」と「キリスト教」について補足していきます。

神道

危篤の連絡は仏教と同様です。

速やかに近しい人たちへ連絡をし、できるだけそばにいてあげると良いでしょう。

臨終を迎えたら、仏教では菩提寺に連絡を入れますが、

神道では自分の家が氏子となっている神社(氏神神社)の宮司に連絡をします。

多くの場合、葬儀一切を神式で行うことになると思いますので、

その祭祀を執り行ってもらえるようお願いし、宮司の都合を聞いておきましょう。

なお、神式の場合、葬儀全般の会場は神社ではなく葬祭会館など別の場所で行います。

詳しくはこちらをご覧ください。
神式の通夜・葬儀の流れとは?時期とやることまとめ

また、病院などで亡くなった場合は遺体の処置をしてもらうことになりますが、

仏式に準じた処置が行われることが少なくありません。

神道の場合は大きな違いは少ないのですが、気になるようであれば、

神道であることを担当者に伝えておきましょう。

臨終を迎えたときの対応などについては、こちらもご参考ください。
病院での臨終における手続きの流れ

キリスト教

キリスト教では、神の元へ行くには信仰と司祭・牧師の導きが必要であると考えます。

ですから、危篤の知らせを受けた場合、直ちに所属の教会へ連絡し、

本人の元へ司祭や牧師を呼んで、危篤の時に行う儀式をしてもらいましょう

そのまま臨終にも立ち会ってもらい、祈りを捧げてもらいます。

入院していた場合、病院側に早めにキリスト教徒であることを告げておくと、

危篤時の対応や臨終後の遺体の処置に関しても配慮してもらえます

葬儀は教会で行うことが多いので、

司祭・牧師や教会の都合を聞いて打ち合わせるようにしましょう。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。
キリスト教の通夜・葬儀の流れとは?時期とやることまとめ