家族葬の費用、葬儀の流れやメリット、デメリットについて

故人を家族や本当に親しかった人だけで見送ってあげたい、そんな思いを叶えてくれるのが家族葬という弔い方です。

しかし家族葬について詳しく知らないまま、漠然とした印象だけで契約してしまうと失敗してしまうことも少なくありません。

家族葬について事前にきちんとした知識を持っておく必要があります。

この記事では、家族葬について最低限必要な一通りの情報を紹介します。

ぜひ参考にしてください。

家族葬とは

家族葬とは、葬儀に参列する人を限定し、ゆっくりお別れをすることに主眼をおいた葬儀の形です。

家族だけ、或いは故人と本当に親しかった人だけになるため、20人以下という場合が一番多いようです。

家族葬と密葬の違い

密葬も、親しかった人や家族に限定されますが、その後お別れの会などを大々的に行う事が前提です。

有名人の葬儀などで、「ご家族だけで密葬が執り行われ、〇月〇日にお別れの会が行われる予定です」といったニュースを観ます。

一方家族葬は、お別れの会などは開催しません。

そのまま荼毘に付し、納骨となります。

家族葬と直葬の違い

家族葬と直葬を混同している人も多いようです。

直葬は亡くなった方を24時間安置したあと、そのまま火葬になります。

通夜、告別式といった一連の葬儀の流れはありません。

お別れは火葬場で執り行うのみとなります。

家族葬の流れ

家族葬の流れは、一般的な葬儀と同じです。

通夜、告別式の後火葬となります。

家族葬で一番時間が掛かり、施主を始めとする家族が悩んでしまうのが誰を呼ぶかです。

基本的に、参列者が50人を超えると家族葬ではなく一般葬になります。

また人数が多くなるに従い、家族葬としてのメリットは少なくなります。

悲しい事ですが、出来れば事前に呼ぶ人をある程度決めておくことをお勧めします。

家族葬のメリットデメリット

家族葬という言葉も、その内容も、やっと認知されてきたという感があります。

しかし、流れが一般葬と同じなため、人数以外何が違うのか分からないという人も多いようです。

そこで一般葬と比べたメリットとデメリットを紹介します。

家族葬のメリット

  • 葬儀のスタイルを自由に選べる
  • 葬儀の費用を抑えられる
  • ゆっくりお別れができる

葬儀のスタイルを自由に選べる

例えば、故人が湿っぽいお葬式は好まないだろうと家族の意見が一致したら、音楽葬にすることもできます。

音楽葬の中でもジャズが好きだったという事であれば、特に故人が好きだったアーティストに厳選して曲を流し続けるのも良いでしょう。

花が大好きだったなら、花壇の中に眠っているような形も作れます。

宗教や宗派にとらわれず、家族の故人への思いを表す葬儀スタイルを選べるというメリットがあります。

葬儀の費用を抑えられる

人数が少ない分、当然ですが費用を抑えることができます。

食事や返礼品の有無も選べるので、諸費用の調整も可能です。

逆に食事や返礼品を一般葬と同じようにすると、余り費用が抑えられない事もあります。

ゆっくりお別れができる

葬儀に駆けつけてくれた人達に気を使うことなく、故人とゆっくりお別れすることができます。

これが家族葬の最大のメリットではないでしょうか?

故人を見送るという本来の意味が、ここで体現できるのではないかと思います。

家族葬のデメリット

  • 何故知らせてくれなかったのかというクレーム
  • 自宅への弔問客が増える可能性
  • 出費が増える可能性

何故知らせてくれなかったのかというクレーム

日本には、お返しをする文化のようなものがあります。

自分の親の葬儀には参列してもらったから、自分が連絡も貰えず参列できなかったのは遺憾だと考えてしまう人がいます。

また親類の中でも、〇〇さんは呼ばれて自分が呼ばれなかった事に納得できないという人も出てきます。

こうしたことが予想される相手には、事前に訃報を連絡し家族葬である事、弔問を辞退する旨を伝え納得してもらうのが良いでしょう。

自宅への弔問客が増える可能性

上記同様の理由で、葬儀後自宅に弔問される人が増える可能性があります。

香典を渡される事も多くあるでしょうが、故人への弔意ですから有難く受取りましょう。

そして後日香典返しをお渡しするようにしましょう。

出費が増える可能性

メリットの項で出費が抑えられるとお伝えしましたが、葬儀の形式によっては逆に出費が増えてしまう事があります。

参列者が少ない分、頂く香典で賄える額が少なくなります。

その分持ち出しが増えてしまう可能性が少なからずある事を覚えておいてください。

家族葬の費用・相場

家族葬の費用は、どんな葬儀の形を選ぶかで全く違ってきます。

家族葬20万円からとか38万円からといった看板を見かけることはありませんか?

これはあくまでも基本料金であることが多く、必要経費を合算すると一般葬と変わらないというケースもあります。

一般葬と同じ形式で家族葬を執り行った場合、その費用相場は100万円前後となります。

ちなみに一般葬の相場は、200万円前後といわれています。

少しでも費用を抑えたいという時は、必ず数社から見積もりを取って比較してみましょう。

見積もりの中で、お棺とあってもどういう材質のお棺なのか不明だったりします。

花とあっても、量や種類などの記載は無い事が普通です。

そうした細かいことも分からないままにせずに質問をして、納得してからお願いしましょう。

そして必ず総額が分かる見積もりであることが必須です。

見積もりを見る際に、入っていなければならない項目を紹介します。

家族葬見積もり項目

  • 葬儀基本費用・・祭壇、お棺、式典運営費、備品、サービスなど
  • 式場使用料
  • 付帯費用・・遺影の作成など
  • 車両費用・・霊柩車や葬儀当日のマイクロバスなど
  • 返礼品の費用
  • 飲食費用・・通夜の振る舞いや精進落とし
  • 火葬場費用

また霊柩車のドライバーや火葬場スタッフなどに、心付けを渡す習慣のある地域もあります。

こうした事も見積もりの際、確認しておくことをお勧めします。

この他にも菩提寺にお渡しするお布施などが必要になります。

菩提寺や僧侶にお渡しする金額については、葬儀社ではなく自分で確認する項目になります。

ここで費用を抑えるポイントは、返礼品と飲食代です。

家族だけだから必要無いと判断すれば、その分は全て経費が掛からずに済むことになります。

家族葬の服装やマナー

家族葬に参列する側のマナーを紹介します。

一般葬とは少し違う事がありますので、参考にしてください。

家族葬のマナー

まずしてはいけない事を一点お伝えします。

参列の案内が無いのに参列するのはマナー違反です

電話で訃報の連絡を受け参列をお願いされた場合は、参列しましょう。

ハガキで葬儀の案内を受け取り、日時や場所の記載がある時は参列してくださいという意図があります。

こうした案内を受けての参列が、家族葬の場合は一番重要なマナーとなります。

香典については、家族葬の場合は辞退することが殆どです。

案内に辞退という断りが無くて不安だという時は、一般葬に準じた額を準備しておきましょう。

家族葬に参列する時の服装

家族葬に参列する際の服装は、正式な喪服より一段低い準礼装の場合が多いようです。

男性はダークスーツに暗めの色のネクタイ、女性は黒や紺などのワンピースやスーツといった服装です。

持ち物については一般葬に準じた注意が必要ですので、砕けすぎは避けましょう。

家族葬についてまとめ

費用を最大限抑えたいから家族葬というところに主眼をおいてしまうと、思ったより経費が掛かる事に驚くかもしれません。

家族葬についてまとめてみました。

  • 家族葬とは家族や親しかった人だけで故人を見送る葬儀の方法
  • 家族葬の流れは一般葬と同じ
  • 家族葬の費用相場は100万円前後
  • 家族葬の一番のメリットはゆっくりお別れができること
  • 家族葬に案内されなかった人が参列するのはマナー違反

いかがだったでしょうか?

家族葬のメリットやデメリットも理解した上で家族葬を選ぶ場合は、見積もりを取り納得した上で依頼される事をお勧めします。