散骨の種類と費用相場、手順について

芸能人の遺骨が大好きだった海に散骨されたというようなニュースを見たことがあるという人も沢山いるかもしれません。

自分もいち早く自然に帰りたいから、散骨を希望しようと考えている人もいるでしょう。

散骨という埋葬方法は、そもそも合法なのでしょうか。

どんな散骨の方法があって、費用はどのくらい掛かるのか、散骨を希望するにあたり知っておいた方が良いと思われる事を紹介します。

散骨とは

散骨とは、粉状に粉砕した遺骨を海や山に撒くことです。

いち早く自然に還ることができ、墓所や墓石などの経費も掛からず、継承者も必要ないという理由から人気が高まりつつあります。

散骨は違法ではないのか

2019年現在の状況でいうと、グレーゾーンとしか言いようがないのが実情です。

散骨に関する明確な法律はなく、「墓地、埋葬等に関する法律」にも散骨に関する記載が無いからです。

なぜかというと、墓地埋葬に関する法律が施行された1948年当時は、散骨という埋葬が一般的ではなかったため、法律の内容に加味されませんでした。

1991年、法務省が散骨について「節度を持って行えば違法ではない」との見解を示し、合法ではないが違法とも言い切れないというグレーな状態のままになっています。

節度ある散骨とは

節度ある散骨について、具体的なマナーを解説します。

散骨マナー

  • 住民感情に配慮する
  • 環境に配慮する
  • 無関係な人たちの生活に配慮する

住民感情に配慮する

自分の家の庭だからと散骨した場合、隣人は決して良い感情は持たないことが想像できます。

また海や山でも、近隣に住む人がいる以上、そうした人たちに配慮し散骨を行う場所としないのがマナーです。

勿論山奥だからといって、無許可で散骨するのは違法です。

山の持ち主に許可を取り、契約をしてから散骨をするのが当然のことと覚えておきましょう。

環境に配慮する

散骨することで、川を汚したり土壌を悪化させたりすることがないようにしましょう。

遺骨を粉にして運ぶ際にも、空中に勝手に霧散することがないように注意が必要です。

無関係な人たちの生活に配慮する

周りが田畑だからと遺骨を撒いた事が噂になり、風下にあたる地域では農産物が売れなくなる風評被害が出るかもしれません。

海に撒こうと船を止めた位置が航路だった場合、多くの人に迷惑が掛かります。

 
こうした様々な事を逐一考え避けることが、節度ある散骨ではないでしょうか。

散骨の手順

亡くなった後の埋葬を散骨にする場合と、改葬を散骨にする場合とでは注意点が少し違います。

散骨の手順については、概ね同じですので参考にしてください。

散骨の手順
 

  1. 祭祀承継者の確認をする
  2. 遺骨を粉にする
  3. 水溶性の紙袋に入れジッパー式ビニール袋で封をする
  4. 骨壺を処分する
  5. 散骨する

祭祀承継者の確認をする

遺骨を埋葬したりお墓を引っ越ししたりするには、祭器継承者が一人必要です。

祭器継承者が誰なのか確認、或いは決定しておきましょう。

遺骨を粉にする

遺骨を粉にすることを粉骨といいます。

自力ですり鉢なので粉骨することもできますが、2mm以下の粉状にするためには相当の労力が必要になります。

また大きめの遺骨を撒き誰かがそれを拾ってしまった事で、死体遺棄事件となる可能性もあります。

粉骨の作業は、専門の業者に委託するのが一番安心な方法です。

粉骨の際の注意点

  • 埋葬されて時がたった遺骨は、骨壺から出して乾燥させましょう
  • 火葬直後の遺骨を水洗いすると、細かな遺骨は下水に流れてしまうので避けましょう
  • 超音波洗浄を謳う業者もありますが、上記と同じ理由で避けましょう

水溶性の紙袋に入れジッパー式ビニール袋で封をする

粉骨された遺骨は、非常に湿気を吸収しやすく、放置しておくと固まってしまう事があります。

セメント状に固まってしまった粉骨は、手の施しようがありません。

それを防ぐため、水溶性の紙袋に入れ、キッチンの保存用で使うジッパー式ビニール袋で封をするのが安心です。

骨壺を処分する

磁器製の骨壺は、細かく割って不燃ごみに出すことができます。

壺ではなく木箱の場合も、小さく切って可燃ごみでの処分が可能です。

骨壺を包んでいた風呂敷も、可燃ごみとして回収してもらって問題はありません。

散骨する

ここまで準備終われば、あとは散骨をするだけです。

散骨の種類や費用について紹介します。

散骨の種類

  • 海洋散骨
  • 山林散骨
  • 自宅散骨
  • 宇宙葬
  • 空中葬
  • 樹木葬

海洋散骨は、一番イメージしやすい海へ散骨する方法です。

山林は自分が所有する山林か、または管理者の許可を得て契約した山林に散骨する形です。

自治体によっては、陸地に散骨する場合の法令がある事がありますので、役所への確認が必要です。

自宅の庭に散骨するのを、自宅散骨といいます。

近隣住民とのトラブルに発展しないよう、十分な配慮が必要です。

最近話題になるのが宇宙葬です。

金額は定かではありませんが、近い将来宇宙に散骨するという方法が実現するかもしれません。

空中葬はヘリコプターなどをチャーターして空中に散骨する方法です。

樹木葬は一般的にいう木の根元に遺骨を埋めて埋葬する樹木葬とは少し違います。

墓地霊園の施設で、桜や花などの植木の下に遺灰を撒いて埋葬する形式のことを指します。

 
散骨の種類も多様化してきた現代にあって、散骨を選ぶ際は費用や方法を検討し、自分にあったスタイルを選びましょう

散骨の費用

散骨の費用は、どんな方法でどこに散骨するかで違いがでてきます。

たとえば、粉骨だけを業者にお願いして、散骨は自分たちで全て行う場合と、粉骨から散骨まで全てを業者に委託する場合。

例えば海洋散骨についても、自分で船をチャーターするのか、業者が希望者を一斉に船に乗せて行う合同散骨にするのか。

パターンによって費用に差が出るのは仕方がありませんが、散骨の相場はおおよそ5万円から10万円といわれます。

粉骨に掛かる費用1万円から1万5千円程度が、最低必要な費用相場となります。

散骨についてまとめ

散骨という埋葬方法は、これから益々増えてくる可能性があります。

一方では法が整備され、許可されないという事態が起きても不思議ではありません。

今回調べた散骨について、まとめてみました。

  • 散骨とは遺骨を粉状にし撒くことを指す
  • 散骨は節度を持って行う
  • 散骨の種類も多様化する中、自分にあった方法を選ぼう
  • 散骨の費用相場は5万円から10万円である

散骨をする場合は、くれぐれもトラブルを招かないように注意したいものです。