生前葬の基本、やり方や時期、費用などについて

生前葬という言葉が、だいぶ認知されるようになってきました。

最初に生前葬という言葉を耳にしたのは、新聞広告にあった記事という人も少なくないと思います。

建設機械大手コマツの元社長だった安崎暁さんが、末期癌であり延命治療をしないことを公表。

同時に、元気なうちにお世話になった方たちにお礼が言いたいという趣旨の元、生前葬が執り行われました。

生前葬とは、どんな葬儀をいうのでしょうか?

生前葬のやりかたや時期、香典や服装などを細かく解説します。

生前葬とは

生前葬とは、自分がまだ生きているうちに執り行う葬儀の形態です。

しかし生前葬を行っても、亡くなった後に通常の葬儀も執り行うという場合もあります。

生前葬の趣旨として、自分が生きている内にお世話になった人にお礼がしたいというものが多いようです。

著名人が行う生前葬は、社会活動から引退する事を告知するためのものが多く見られます。

例えば、女優の水の江瀧子さんは、1993年に生前葬を行いました

それ以降芸能界を引退しメディアに露出せずに、2009年に亡くなるまで隠居生活を送っていました。

生前葬のメリットとデメリット

生前葬には大きなメリットがあります。

一方、注意点ともいえるデメリットもあります。

メリット

  • 自分の口からお世話になった人にきちんとお礼が言える
  • 形式に拘らず好きなようにプランニングできる

デメリット

  • まだまだ認知が薄いので参加をお願いする際の配慮が必要
  • 家族や親族の合意が不可欠
  • 本当に亡くなった後の事も考慮する必要がある

メリット・デメリットを頭に置いたうえで、生前葬のやり方や時期など、詳細をお伝えします。

生前葬のやり方

生前葬は、葬儀社に一切をお願いすることもできますし、ホテルやレストランなどにパーティ同様にお願いすることもできます。

しかし、その前に大切なことがあります。

生前葬でどんなことがしたいのか!何を伝えたのか!という趣旨に当たる部分を明確にしましょう。

趣旨が明確になってから、場所選びに入ります。

生前葬のやり方順番
 

  1. 生前葬の趣旨を明確にする
  2. 生前葬を執り行う場所を選ぶ
  3. 生前葬のスタイルを決める(趣旨に沿ったスタイルにする)
  4. 招待者の選定と招待状の発送

ここで重要なのが、招待状です。

招待状で外してはいけないポイントを3つ紹介します。

招待状のポイント

  • 「生前葬」であることを明確に記載する
  • 「服装はカジュアルで」など、招待された側が悩まないように配慮する
  • 「香典が不要」であればそれを明記する

せっかくですから、気持ちよく参加していただきたいと思いますよね。

まだまだ認知度の低い生前葬ですから、招待客が悩まないよう注意しましょう。

次は、生前葬では一般的にどんなことが行われるのか紹介します。

  • 主催者や参加者からのスピーチや歓談
  • 乾杯と食事会
  • プレゼントや花束の贈呈
  • これまでの人生を振り返る映像やスライドなどの視聴
  • 余興(ビンゴ大会・カラオケ・好きな曲の生バンド演奏など)
  • 参加者の見送りと会葬のプレゼント

こうして見ると、主催者がまだ元気なうちの葬儀なので、結婚式を彷彿とさせるような楽しいパーティ形式が多いようです。

生前葬はいつやるの

生前葬を行う時期については、元気なうちにという言葉に集約されますが、幾つくらいで開催する人が多いのでしょうか?

調べたところ、日本に古くからある、喜寿(77歳)、傘寿(80歳)、米寿(88歳)といったタイミングで、長寿のお祝いを兼ねて行う人が多いようです。

終活の一つの在り方として、自分の体調も考慮しながら時期を選んでみると良いのではないでしょうか?

生前葬の費用は

生前葬の費用は、ピンキリといっても差し支えないくらい差があります。

会場の費用、お料理の内容、招待状の印刷代や郵送料など、当然人数によっても差が出ます。

どこか公の会場を借りて、料理は持ち寄りで行うといったアットホームなものなら経費がかなり節約できるでしょうし、結婚式と同等クラスの費用を掛けることもできます。

可能であれば、まずは見積もりを何か所から取り寄せて比較してみることをお勧めします。

生前葬に香典は必要?

生前葬は会費制で行われることが多いようです。

招待状に会費が記載されていれば、香典は必要ありません。

もし記載がない場合は、会費に準じた金額を包みましょう。

生前葬の会費の相場は1万円、多くても2万円を越えないのが普通です。

また、香典にしろ会費にしろ、「お花料」と表書きされた熨斗にいれて渡すのがマナーです。

生前葬に出席する際の服装は?

葬儀と違って、本人が健在のうちに行う生前葬ですから、招待された側は服装に頭を悩ませてしまうかもしれません。

招待状に、「平服で」とあれば略式服程度で問題ありません。

同様に「カジュアルな服装で」とあれば、おしゃれ着程度を考えれば良いでしょう。

詳細が分からないという時は、主催者に直接確認してみましょう。

招待状に記載がなく、主催者にも問い合わせができない状況なら、出席者と相談しても良いでしょう。

どうしても判明しない時は、失礼に当たらないよう略式服にするのが無難です。

生前葬をするなら最後まで・・

生前葬は亡くなった後の葬儀とは別物です。

しかし、生前葬は終活の一つと位置付けられるわけですから、同時に自分が死んだ後の葬儀や埋葬まで考えてみてはいかがでしょうか?

亡くなった後の葬儀はしなくても良いのか?

火葬の後の遺骨をどうするのか?

そうした事を最後まで考え、家族や親族に伝えてこそ、生前葬の意義が深まると考えます。

生前葬についてまとめ

終活という言葉が生まれ、認知されるようになって、それなりの時間が経過しました。

終活の一つとしての生前葬についても、60代以上の男女60%前後の人が知っているそうです。

今回調べた生前葬についてまとめてみます。

生前葬まとめ

  • 生前葬は元気な内に行う「感謝の会」
  • 生前葬の招待状には必須項目がある
  • 生前葬の費用はピンキリ。自分らしいのが一番
  • 生前葬の香典や服装は招待状で確認しよう。分からない時は主催者に聞く
  • 生前葬を考えると同時に自分の死んだ後までを考えよう

決まった形がなく、自分の好きなように出来るというのが生前葬の最大のメリットです。

家族や親族の理解を得て、無理なく悔いなく生前葬が執り行えますようお祈りいたします。